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40男のMarrが、日々思う事を不定期で綴ります

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いきなり重たいタイトルですみませんemoji
でも、これを今、考える必要があると思います。

安倍政権が、安保法案を強行採決しました。
前にも書きましたが、この法案は明らかに憲法に違反しているだけではなく、この法案を可決させたプロセスも、はっきり言って無茶苦茶です。
こんなやり方が許されるのであれば、時の内閣が好き勝手に憲法解釈を変更し、どんな法律でも作れる事になりますよ。

安倍さんは「他国の戦争に巻き込まれる事はない」とか「徴兵制は憲法に違反しているので絶対にない」などと言っていました。
でも、今までの歴代内閣が「集団的自衛権の行使は憲法が認めていない」としてきたものを、自分の内閣だけで180度転換した人が、そんな事を言っても信用できるはずがありません。
時の内閣の一存で、徴兵制が合憲だと決めて、それに反対しない国会議員が半数以上居れば、今回のように法案は可決されるんですから。

この法案の必要性を訴える時に、「国際情勢の変化」という言葉も使っていましたね。
中国が軍事力を増大させて南シナ海の平和安定を脅威にさらしている。それは事実です。
では国際情勢が変化すれば、憲法を無視して法律を作ってもいいのでしょうか。
安倍さんがこの法案を「合憲」の根拠としている砂川判決が最終的に確定したのは1963年。
国際情勢が変わったから必要だと言っている割には、こんな昔の事を根拠に合憲だと言い張るのはおかしいんじゃないでしょうか。まぁそもそもその砂川判決が、「集団的自衛権」というものを想定していなかったのは明らかなんですけどね。

この安保法案が社会的な問題になってから、私なりに色々と調べて、日本国憲法という物をもう一度読み返してみました。→[日本国憲法]
よく憲法9条の事ばかりが話題になりますが、私が読み返してみて、改めて思ったのは、この安保法案に賛成している人に、この憲法の前文をきちんと読んで欲しいという事です。引用しますと、

「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
理想と現実は違う。それは充分理解しています。
でも、私はこの憲法を支持します。
隣国の脅威に武力で対抗するのは、この憲法の理念に反しています。
武力で抑止すれば「恒久の平和」が訪れるのでしょうか。
テロリストのような対話を望めない相手ならともかく、国交もあって経済的に深い繋がりがある隣国に対して、ちゃんとした対話をできないのでしょうか。
拡大する脅威に対しては、平和的に解決する努力をもっともっと続けるべきだと私は思います。

どうしてもこの安保法案が必要であると思う人は、正々堂々と憲法改正を訴えるべきです。
「日本は武力でも国際社会に貢献します」と正直に言ってください。
そして、そんなに武力による貢献が必要だと思うのであれば、自分が行かない事を前提に「貢献」という言葉を使わないでください。
自分や自分の大切な人が銃を持って戦地に向かう事を想像してみてください。「貢献」というのは、自分でするものです。

憲法96条に書かれてある条件を満たせばこの憲法は変えられるんですよ。
国会議員の2/3、そして国民投票で過半数が望めば変えられるんです。自民党が大好きな多数決ですよ。安倍さんが読売テレビの番組で「悲願」と言い切った憲法改正に、なぜ挑戦しないんですか?

もう一度言いましょう。
武力で抑止するという考えは、憲法の理念に反しています。

憲法とは何なのでしょうか。
勝手に自分の都合の良いように解釈する事が許されるようなものであれば、存在する意味はありませんよね。

憲法に反する法律を作ってしまった国会議員に対して、今は何もできません。
参議院選挙は来年の夏ですが、半数が改選されるだけですので、参議院での第一党は自民党のままでしょう。
衆議院はおそらく任期満了まで解散しませんから、次の選挙は2018年の冬まで無いでしょう。
安倍さんの思うつぼですね。その頃までには今の反対している人も忘れてしまうだろうと思ってバカにしているんですよ。実際に忘れてしまう人も多いでしょうけど。
でも私は絶対に忘れません。

長い物に巻かれているだけで憲法と国民の声を無視するような人間は、絶対に国会議員になってはいけません。

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とうとう安倍政権がやってくれました。
明らかに違憲の安保法案を強行採決です。

日本国民はバカにされていますよ。
自民党に投票した人達はこんな政治を望んでいたんですか?

外国への武力行使が違憲ではないと言える人の神経を疑います。
今朝の朝日新聞の読者投稿欄に、おそらく安倍信者のお年寄りの投稿がありました。
「この安保法案は違憲ではないと思います。違憲だと言うのであれば、自衛隊も違憲です。」
「日本国民の命を守る為に、自衛隊員が海外であっても活動するのは当然の義務です。」
・・まぁこんな感じでした。
これを読んで、何とも情けない気持ちになりました。

この人や、この法案を必要だと言っている人に聞きたいです。

「あなた自身が、他人を守る為に命を懸けられますか?」

まぁ答えは聞くまでもないでしょう。
自分は行かなくてもいいから好き勝手な事を言ってますけど、もしこの法律が施行されて自衛隊員が犠牲になったら、何て言うんでしょうか。
「国民の為によく頑張ってくれた。英雄だ。」
ぐらいの事でしょうね、きっと。それとも多少の犠牲はやむを得ない、ですか?

自分には直接関係ないという思いが、こういう無責任な大人を生み出すんでしょうね。
「自分がやらなくても誰かがやってくれる」
そう思っているんでしょう。

原発から出る核のゴミの最終処分は将来世代に任せ、安保はアメリカ軍と自衛隊に任せ、今の自分が良ければそれでいいんですね。

どうしても海外で自衛隊に武力行使させたいのであれば、堂々と憲法改正を訴えるべきです。
それをしないで、都合よく憲法解釈を変えて法律を作るという事がまかり通るなら、この国の憲法は存在意義が無くなります。

もう一度言いましょう。

日本国民は安倍政権にバカにされていますよ。

そして最後に、若者世代に一言。

この国は、命を懸けて守るような国ではありません。
これから自衛隊に入ろうと思っている人が居れば、やめておきなさい。

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