Marrの呟き

高校３年の11月。受験モードのクラスメイトを尻目に一早く大学進学も決まり、バスケのクラブも引退して毎日バンドの連中と曲作りや練習に明け暮れる毎日でした。
そこで本格的にプロを目指してデモテープのレコーディングをしようということに。メジャー契約をしたい一心で片っ端からレコード会社に送ると言います。
「じゃぁ正式にドラムを探さなあかんなぁ」
そんな時に、いつも練習していたスタジオの近所に1件の小さなギターショップがオープンしました。中華料理屋の２階、狭い階段を上がった６畳程のスペースには工房スペースに髭の冴えないおっちゃんが一人、壁には数十万もするビンテージもののギターからオリジナルのギターまでがぎっしり並んでいます。
「うわぁ、なんか怪しい店やなぁ」というのが第一印象でした。
この店の存在が後に私のバンドに大きな影響を与える事になるとは・・この時は思いもしませんでした。当たり前ですが（笑）
「この店にメンバー募集の張り紙をさせてもらえませんか？」
「ええよ。君らはお客第1号やし。」
それからそのギターショップは私達の溜まり場になりました。1週間程経った頃、ドラム候補が出現。2コ歳下で高校中退、ドラムスクールで「もうお前に教える事は無い」と言われた程の腕前と言います。早速スタジオでオーディション・・今まで見たこともないようなバスドラのダブルアクションや6連打・・即決でした。

[1回]

高校３年の夏でした。大学受験を理由にドラムが脱退。知り合いのバンドのドラムにお願いして、仮メンバーとして加入してもらいました。
その頃にYAMAHAが初めて開催するTeen's Music Festival という大会にこの曲で応募、そして何と地区大会で優勝してしまったんです！！そのご褒美として同じYAMAHAが主催するBAND EXPLOSION の近畿大会に出場する事になりました。この大会で優勝すると、世界大会に出場できるという話です。何と。田舎の高校生バンドがいきなり世界大会とか言われてもピンと来なかったんですが、まぁとりあえず出とけ、って感じでした（笑）
大阪森之宮、ピロティホール。テレビカメラも来ていて、1バンドずつコメントを撮ってテレビで放送するというんです。おぉ、すげぇ。朝早くからリハして、20バンド位でしたか、待ち時間が長かったのだけは覚えています（笑）
いよいよ本番。ハコは大きいけどガラガラの会場で、大きなミスも無く思いっきり演奏しました。結果は・・言うまでもありませんね。残念。

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